個人端末は、記録と公式機能による確認を行い、入力情報があれば別端末からアカウントを保護してから、アプリの削除を検討します。

組織管理端末や仕事用プロファイルは、管理アプリや管理設定を自分で削除せず、所属先の管理者へ連絡します。

最初に状態を分ける

この操作例はAndroid向けです。機種・OS・Google Playの有無で画面が異なります。職場・学校の管理端末、仕事用プロファイル、保護者による管理は、本人だけの個人端末と分けて対応します。

アプリを確認する前に、端末の管理状態と入力情報の状態を分けてください。

  • 個人端末で情報を入力していない:アプリを開き直さず、提供元、導入経路、権限を記録します。対象の権限を確認します。
  • 個人端末でID、パスワード、認証コードを入力した:別の安全な端末から入力先のパスワードを変更します。入力後の保護へ進みます。
  • 個人端末でカード情報や銀行情報を入力した:カード会社や金融機関の公式窓口へ連絡します。決済情報の対応へ進みます。
  • 不正ログインや不正送金がある:サービス提供者や金融機関へ連絡し、必要に応じて警察へ相談します。
  • 組織管理端末や仕事用プロファイル:管理者へ報告し、管理設定や仕事用プロファイルを解除しません。削除できない場合を確認します。

ポップアップ、端末の遅さ、電池消費、意図しないメッセージ送信は確認のきっかけになります。

これらの兆候だけで、不正なアプリが入っているとは確定できません。

先に避ける操作:怪しいアプリを再度開いて試す、相手に確認コードを送る、Play プロテクトを切る、削除のために制限付き設定やユーザー補助を新たに許可する、といった操作を続けません。遠隔操作や感染が疑われる端末に、新しい認証情報を入力し続けません。

不審なアプリを安全に記録する

不審なアプリを再度起動せず、確認できる範囲だけを保存してください。

アプリが表示中なら、端末の標準スクリーンショット機能を使うか、可能なら別の端末で画面を撮影します。

通知は通知履歴など端末の標準機能で保存し、通知を確かめるためにアプリを開き直しません。

次の情報を記録します。

  • アプリ名とアイコン
  • 提供元と導入経路
  • 導入した時期と、そのときに行った操作
  • アプリが求める権限
  • 表示された画面や通知の文面
  • 問題が起き始めた時期

Google Play以外から導入した場合は、ダウンロード元とインストールを許可した操作も記録します。

アプリ名や権限だけで不正と判断せず、用途と導入経路を組み合わせて確認します。

Google公式の確認手順

Play Protectを確認する

Google Play Protectは、端末上のアプリを検査し、有害な可能性のあるアプリへの警告・無効化・削除を行う機能です。

  1. Google Play ストアを開き、右上のプロフィールアイコン→Play プロテクトへ進みます。
  2. 設定アイコンでPlay プロテクトによるアプリのスキャンが有効か確認します。Googleは有効にしておくことを推奨しています。
  3. 画面の警告と対象アプリ名を確認します。有害アプリの通知が出た場合は、対象名を確かめ、通知→アンインストールから案内に従います。自動で無効化・削除される場合もあります。

GoogleのPlay プロテクト案内に基づきます。表示されていない特定のスキャンボタン名や結果文言を、この例と同じだと決めません。Google Playがない端末はメーカーの公式保護機能・サポートを確認します。

確認:警告の対象名、対応結果とまだ残る表示を控えます。検査結果に問題がなくても、端末全体の安全やアプリの無害性が保証されるわけではありません。

Androidとアプリを更新する

Androidの更新、セキュリティ更新、アプリの更新を確認します。

設定画面の名称や階層は、Androidのバージョンと端末メーカーで異なります。

更新できない端末は、メーカーのサポート情報と公式案内を確認してください。

アプリ情報と権限を確認する

対象アプリの権限だけを確認する

  1. 端末の設定→アプリを開き、対象アプリを選びます。見つからなければアプリをすべて表示から探します。
  2. 権限を開き、カメラ・マイク・位置情報・連絡先など、許可されている種類を控えます。
  3. 個人端末で用途に不要と確認できた権限だけを選び、許可しないへ変更します。対象のカメラ等を使う機能は動かなくなる可能性があります。

Googleのアプリ権限の案内は、Pixelでは一部の手順がAndroid 11以降としています。メーカーやOSで同じ画面がなければ、その機種の公式案内を確認します。

確認:同じアプリの権限画面を開き直し、選んだ権限が許可されていないことを確認します。怪しいアプリを再起動して動作を試す必要はありません。権限を拒否しても、すでに取得された情報を取り戻す操作にはなりません。

権限を持っていることだけで不正と判断せず、用途と導入経路を合わせて確認します。通知の停止、権限の拒否、アプリの削除はそれぞれ別の操作です。

個人端末からアプリを削除する

対象を特定して個別にアンインストールする

個人端末で対象を特定でき、不要と確認できたアプリを削除します。削除前にアプリ名・導入経路・表示を控え、認証アプリや仕事用の必要なデータではないか確認します。入力情報がある場合は別端末からの保護と並行して進めます。

  1. Google Play ストア→プロフィールアイコン→アプリとデバイスの管理→管理を開きます。
  2. 削除する対象のアプリ名を選びます。名前だけで判断できなければ提供元等を照合します。
  3. アンインストールを選び、画面の案内で対象の削除を完了します。

Googleの現行の削除手順は一部の手順がAndroid 13以降としています。対象が見つからない、削除ボタンがない、画面が違う場合は削除できない場合へ。警告で削除を案内されている対象は、その公式の案内も確認します。

確認:削除した対象が、端末のインストール済みアプリ一覧からなくなったことを確認します。ホーム画面のアイコンを隠すことや通知を止めることだけで、削除完了とは扱いません。削除結果は、入力済み情報の取消しや被害なしの確認とは別です。

削除できない場合に確認する

管理者権限や仕事用プロファイルを確認する

アプリを削除できない理由を、特定の権限や設定だけに決めつけないでください。

端末管理アプリ、仕事用プロファイル、保護者による管理、メーカー固有の機能などが関係する場合があります。

組織管理端末では、管理者の許可なく管理設定や仕事用プロファイルを解除しません。

プリインストールされたシステムアプリには削除できないものがあります。Googleの付属アプリの説明は、無効化方法をメーカーに確認するよう案内しています。削除できないだけで不正アプリと断定せず、対象名・機種・OS・画面を控えてメーカーへ相談します。防御機能を止めたり管理設定を解除したりして突破しません。

セーフモードで原因を切り分ける

セーフモードは、追加したアプリが端末の問題に関係しているかを切り分けるための起動方法です。

セーフモードで問題が消えても、原因が一つのアプリだと確定するわけではありません。

セーフモードへの入り方と終了方法は端末ごとに異なるため、端末メーカーの公式手順を使います。

用途を説明できないアプリのために、アクセシビリティなどの制限された設定を新しく有効にしないでください。

すでに許可している場合は、アプリの用途と公式案内を確認してから見直します。

Googleの制限付き設定の説明では、ユーザー補助へのアクセスで画面の読み取りや代理操作が可能になること、開発元を信頼できない場合は制限付き設定の許可を推奨しないことを説明しています。一部の手順はAndroid 13以降です。ここでは許可する操作を解決手順にしません。

初期化を検討する条件

Play Protect、更新、アプリ削除、アカウント確認を行っても異常が続く場合は、端末メーカーや公式サポートへ相談し、初期化を検討します。

工場出荷時リセットは、端末内のデータを消去する操作です。

実行前に、バックアップの対象、アプリごとのデータ、Googleアカウントの認証情報、復旧コードを確認します。

バックアップからアプリやデータを戻せる範囲は、アプリと端末によって異なります。

不審なアプリを自動で復元しないよう案内された場合は、その案内に従います。

初期化は、入力済みの認証情報やカード情報を取り消す操作ではありません。

入力情報と決済情報を保護する

アプリの削除と、入力済み情報の保護は別の作業です。

ID、パスワード、認証コードを入力した場合

不審なアプリを開いていた端末ではなく、別の安全な端末から入力したサービスの公式サイトやアプリを開きます。

パスワードを変更し、同じパスワードを使っているサービスも優先度を付けて固有のパスワードへ変更します。

入力先の公式窓口へ、入力した情報と表示された画面を伝えます。

カード情報、銀行情報を入力した場合

カード情報を入力した場合は、カード会社の正規連絡先へ相談します。

銀行情報を入力した場合や不正送金がある場合は、金融機関の正規連絡先へ相談します。

不正利用の日時、金額、画面、通知、連絡記録を保存します。

Googleアカウントを確認する

アプリの問題とアカウントの問題は別に確認します。

Googleアカウントのセキュリティ確認で、不審なログイン、復旧先、認証設定の変更を確認します。

保護の入口はGoogleの公式保護手順です。ログインできない場合は公式のアカウント復元へ。端末の権限設定と、Googleアカウントに付与した連携サービスのアクセス権も別に確認します。

不正ログインがある場合

ログイン履歴、登録情報、認証設定の変更を確認できる範囲で保存します。

サービス提供者とのメールや受付番号も保存します。

警察へ相談する場合は、保存した記録を使います。

再発を防ぐ

今回の対応を記録する:対象アプリと拒否した権限/削除結果、残っている警告や症状、入力情報への別対応、メーカーや金融機関への相談結果を分けて控えます。アプリが消えたことだけで、アカウントや決済の対応を終了しません。異常が続く場合は、初期化より先に公式の相談先へ進みます。

アプリは、原則としてGoogle Playなどの公式マーケットから導入します。

導入前に提供元、用途、更新状況、権限を確認します。

Play Protect、Android、アプリの更新を有効にし、権限を用途に合わせて見直します。

メールやSMSのリンクからアプリを導入せず、公式サイトや正規アプリを起点にします。

相談先を選ぶ

アカウントの問題はサービス提供者、カードの問題はカード会社、銀行の問題は金融機関へ相談します。

犯罪被害や不正アクセスの相談は、警察庁のサイバー事案相談窓口を確認します。

消費者トラブルの相談は、政府広報の188案内を確認します。

技術的な相談は、IPAの情報セキュリティ安心相談窓口の対象範囲を確認します。

よくある質問

セーフモードで起動できない場合は、すぐに初期化しますか?

すぐに初期化せず、端末の機種、表示された症状、入力情報、保存した記録を分けて確認します。

初期化で消えるデータと復旧手段を確認し、Googleや端末メーカーの公式手順、組織管理端末なら管理者の指示に従います。

アプリを削除した後も、入力したパスワードを変更する必要がありますか?

必要です。

アプリの削除は端末上のアプリを外す操作であり、すでに入力した認証情報やログイン中のセッションを無効にする操作ではありません。

別の安全な端末から、入力先サービスの公式窓口でパスワード、復旧先、ログイン履歴を確認します。

参考資料

一次資料確認:2026年10月4日。操作例は公式資料の端末・OS条件を併記しています。実機で権限を変更したり、アプリを削除したりした検証ではありません。各手順の直後に公式資料をリンクしています。

Androidの設定名、Play Protectの画面、端末メーカーのサポート対象は更新されるため、操作前に公式情報を確認してください。

執筆と確認

デジタル社会の歩き方 編集部

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