守る対象を決める
画面の表示を見られる問題と、入力操作を見られる問題を分けてください。
- メッセージ、写真、メール:表示内容を見られるリスクを減らします。
- 銀行の残高、取引履歴:表示する場所と時間を選びます。
- パスワード、暗証番号、認証コード:入力を避けるか、入力前に周囲を確認します。
- カード番号、本人確認書類:公共の場で入力せず、必要性を見直します。
- 業務メール、顧客情報:会社の規程と周囲の環境を確認します。
残高やメッセージを見られた可能性と、パスワードを入力する指を見られた可能性では、必要な対応が異なります。
覗き見が起きる場所と姿勢
覗き見は、肩越しなどから画面や入力操作を見られることです。
背後や隣に人がいる電車、カウンター席、行列、エレベーター、待合室では、画面と入力部が見えやすくなります。
壁や窓を背にし、画面を胸の高さより下げ、端末を体に近づけて使います。
背後に人が通る位置では、業務情報や決済情報を開かない判断も必要です。
端末を使わないときは画面を消し、ロック画面の通知に本文を表示しない設定を確認します。
プライバシーフィルムの仕組みと限界
プライバシーフィルムは、画面から出る光の方向を制限し、斜めから表示を読み取りにくくするフィルムです。
視野角、明るさ、反射、タッチ感度は製品ごとに異なります。
画面の正面側から見える表示を消す仕組みではありません。
正面に近い角度から見られる場合、反射で画面が見える場合、端末を撮影される場合は、フィルムの効果が限定されます。
視野角、透過率、対応機種、タッチ感度への影響は、購入前にメーカーの仕様で確認します。
フィルムの種類
貼り付け型
画面へ貼り付けて常時使うタイプです。
機種専用のサイズを選べますが、貼り付けや機種変更の手間が生じます。
静電吸着型と粘着型
静電吸着型は貼り直しやすい製品があります。
粘着型は密着しやすい一方、貼り直しや取り外しの条件を確認する必要があります。
着脱型
マグネットやクリップで、必要なときだけ装着するタイプです。
画面を明るく使う場面と、公共の場で視認を制限する場面を分けられます。
ケース一体型
フタで画面を覆うタイプです。
使っていないときの表示を隠せますが、フタを開いている間の斜めからの視認性は別に確認します。
公共の場で使うときの工夫
視線の入る方向を減らす
壁や窓を背にし、正面に人が座らない場所を選びます。
立って使うときは、体を壁や柱の方向へ向け、画面を体に近づけます。
表示を減らす
使わないときは画面を消すか伏せて置きます。
ロック画面の通知には、メッセージ本文や予定の詳細が出ることがあります。
周囲に人がいる場所で内容を見られたくない場合は、通知のプレビューや機密内容の表示を変更します。
iPhone:アプリごとにプレビューを隠す
次はAppleのiOS 26向け案内に基づく手順です。
OSが異なる場合は、Appleの通知設定ガイドで自分のバージョンを選び、表示される項目を確認してください。
- 「設定」を開き、「通知」を選びます。
- 「通知スタイル」の一覧から、本文を隠したいアプリを選びます。
- 下へスクロールし、「プレビューを表示」で「しない」を選びます。
ほかにも隠したいアプリがあれば、同じように確認します。
「ロックされていない時」を選ぶと、ロック解除後にはプレビューを表示する設定になります。
解除後も近くの人に内容を見られたくない場合は、「しない」を選んだうえで、実際の表示を確認してください。
Android:ロック画面の機密内容を隠す
次はGoogleのAndroid向け案内を基準にしています。
項目名や場所は機種とOSで異なるため、同じ項目がない場合は、Googleの通知設定ガイドと端末メーカーの案内を確認してください。
- 「設定」を開き、「通知」を選びます。
- 「プライバシー」にある「ロック画面上の通知」を開きます。
- 「センシティブなコンテンツを表示」をオフにします。
Googleは別の構成として、「設定」→「アプリと通知」→「通知」の「ロック画面」で「機密性の高い通知」をオフにする手順も案内しています。
端末に表示される構成に合わせて選び、見つからない項目を推測して操作しないでください。
通知を「サイレント」にするだけでは、内容が見えなくなるとは限りません。
設定後:見える内容と必要な通知を確認する
設定の名前だけで判断せず、人に見られない場所で、隠したいアプリの新しい通知を確認します。
- 個人情報を含まない「テスト」などの内容で通知を用意し、端末をロックした状態で画面を見ます。
- 本文、送信者名、予定名など、自分が隠したい情報が残っていないか確認します。
- ロックを解除した状態も確認し、必要な通知が届いているか、アプリを開けば内容を確認できるか確かめます。
確認できる状態:隠したい情報が周囲から見えず、必要な通知やアプリ内の内容を自分で確認できます。
本文を隠しても、アプリ名や送信者名などが残る場合があります。
残った情報も隠したい場合は、対象アプリのロック画面への通知表示をオフにできるか確認してください。
Androidでは、端末に「ロック画面上の通知」などの「通知を表示しない」がある場合、ロック画面への通知自体を隠せます。
必要な通知にも影響するため、変更後は受け取り方をもう一度確認します。
会社や学校の管理端末で変更できない場合は、管理者へ相談してください。
この設定を変えても、開いているアプリの画面や暗証番号を入力する手の動きは隠れません。
入力を後回しにする
周囲が密集している場合は、パスワード、暗証番号、認証コードの入力を後回しにします。
公共の場で操作する必要がある場合は、短時間で済ませ、片手で画面を覆って入力します。
パスワードや暗証番号を入力するとき
入力前に、背後、左右、正面に画面を見られる位置の人がいないか確認します。
可能なら、生体認証やパスキーなど、画面上の文字列を入力しない方式を使います。
生体認証にも端末の設定や機種差があるため、利用できる条件を確認してください。
入力した情報を見られた可能性がある場合は、別の安全な場所からパスワード変更やセッション終了を行います。
アカウントの復旧と認証方式は、2段階認証を設定するアカウントの優先順位と不正ログインされた場合の初期対応を確認してください。
製品を選ぶときの確認基準
確認できた特定製品の比較情報がない場合は、製品名や価格の優劣を比較しません。
購入前に、次の項目を対象製品の公式仕様で確認します。
- 視野角と、見えにくくなる角度の測定条件
- 画面の正面側で見たときの明るさ、色、反射
- タッチ感度、指紋認証、ペン入力への影響
- 端末名、画面サイズ、カメラやセンサーの位置への対応
- 貼り付け、貼り直し、取り外しの条件
- ケースとの干渉と、常時装着か着脱かの違い
会社の端末へ貼る場合は、社内規程と管理者の許可を確認してください。
よくある質問
覗き見防止フィルムを貼れば、公共の場で暗証番号を入力してもよいですか?
フィルムだけで入力内容を隠せるとは限りません。
正面に近い視線、反射、撮影、入力する手の動きは残るため、可能なら入力を延期し、周囲を管理できる場所へ移動します。
周囲から画面を見られる場所では、何を変えますか?
画面を見られにくい向きへ移動するだけでなく、画面を閉じ、通知本文を隠し、認証情報や決済情報の入力を後回しにします。
参考資料
- 国家サイバー統括室「スマートフォン等の業務利用における情報セキュリティ対策の実施手順策定手引書」
- 国家サイバー統括室「インターネットの安全・安心ハンドブック(一般利用者向け抜粋版)」
- Apple「iPhoneの通知の設定を変更する」(iOS 26)
- Google「Android で通知を管理する」
通知設定の案内は2026年10月5日に確認しました。
機種やOS、アプリによる違いは、端末に合う公式案内と変更後の表示で確認してください。
製品の視野角、透過率、対応機種、タッチ感度は、購入する型番の公式仕様で確認してください。
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